2008-08-17

折り合いBチーム第11回(B1)@渋谷(64)
折り合いのしおり:2008-08-16
- 日時
- 時間:15:00-18:00(3h)
- 場所:池袋で【人気No.1】音楽スタジオ |リハーサル・レコーディング【Vivo Sound Studio】 R st
- メンバー
- (ふ)pf, key, electronics
- (い)key, bs, dr
- (ち)vc, bs
総論
本日の折り合いで試用した物品。YAMAHA Grand Piano*, YAMAHA EX-5*, ROLAND XP-80*, KORG KAOSSILATOR, KORG KaosPad mini-KP, KORG R3, KORG DS-10, Fender Jazz Bass*, Pearl SRX BD22*, vc。(*)はスタジオ機材。機材はごちゃごちゃしているけど、内容は原点に立ち返ってアコースティックな空気で素朴なインプロ勝負。今日は調子が良かった。
no title
日頃から折り合いの音源を聞き返していると、第1回トリオ(no title)のセッションが緊張感と音楽に対するガチンコ具合が突出しているなあと思うようになり、あの精神を取り戻したいと臨んだ折り合い。さて結果は・・・これは現場の感触ではなく、音源編集の過程で明らかになるので明言は避けておく。
各論
Piano improvisation
自腹で一時間前に入ってセッティング&ウォームアップ中の録音。「燃える朝焼け」「鳥と人」などの練習をしている。ピアノの出来としては後のアンサンブル版よりこっちの練習版のほうがよい。
ウォームアップ「ペーパードライバー」#01
「じゃあ、てきとうに」といういつものウォームアップ風景。
ウォームアップ 「ペーパードライバー」#02
その2。音量バランスの調整を簡単にし直して仕切り直し。両方とも、ネタは折り合い第1期の定番ネタ「ペーパードライバー」。
C Mixolydian Jam #01
折り合いでは比較的メジャーなネタ。今までは「ベースのC→Bb」or「CM7→BbM7」をカオス君のサンプラーにかましてやることが多かったのだけど(no title)、今回は史上初、ベースが人力。人力はすばらしい。予想を良い意味で裏切る南国風の展開がオツ。
C Mixolydian Jam #02
上のネタをエレクトリックで。
先日の折り合いでは、移動中の列車でKAOSSILATORをいじってループネタをあらかじめ考えて音色メモって、それを現場で投入するって段取りを試みた。KAOSSILATORでループモノのセッションをするときの最大の欠点は、音色選びやループ作りに手間取って他のメンバーを待たせてしまうこと、待たせてしまうことを危惧して焦ってしまうこと。それが解消されるのはよいことだ。といってもKAOSSILATORはセーブ機能がないから、実際現場で作られるループには即興的ゆらぎが生じる。それがまたいいじゃない。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/ldfsYONCjY
KAOSSILATORでいうと(こんだけ長い間使っておきながらてのも遅いけど)、リード演奏中のゲートアルペジエーターON/OFFの活用にも挑戦。ループの切れ目に食いかかってアンサンブルにINするときにアルペONしてバップ奏者がアドリブで切り込むような感じ→ループの頭でOFFにしてぎゅんぎゅんレガート。アルペONのばきばきとしたフレーズを抜けるときにOFFって語尾をしゅるるんと下降とか。+KAOSSPADエフェクトとのコンビネーションができればよいけど、ループごとまるごと加工しちゃって今回は失敗だった。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/EUbN2G3ILP
鳥と人
C minor/C dorian/F dorian。基本はどすぐらーい感じで、アクセントとしてアラビア/ラーガ的音階、ドリアン的幻想性、AbMaj7 にかっくんと疑似モードチェンジしたときのドラマ性をザッピングする感じ。という話も事前にしていないので、「ザッピング」部分はちぐはぐになってしまったかも。メインの暗いところはとても暗くてよかった。
殺気失敗
「鳥と人」がしまったところでノンストップそのまま Eb majorに移行。前回デュオでとった「no title」を思い出して。折り合いブラック本体では定番である「殺気奏法」を咄嗟に試してみるけど、他のメンバー一同はぽかーんの様子。その様子がまたおかしかった。
「no title」これは「殺気奏法」が誕生した瞬間。1'40~あたりから聴くとその様がよくわかる。もともとは「殺気ドラム」として人為的に行っていたのが、インプロの中で自然に出てくるようになったとも分析できる。
という背景をいっさい抜きにしていきなり「殺気」を放っても「ぽかーん」となるのは当たり前と言えば当たり前。「ぽかーん」タイムのとき、誰かが何か音を出すまで完全に沈黙してみるのもありだったなあ。3秒くらいの沈黙でこっちが耐えられずに音出しちゃったのを後悔している。
A minor
(ち)がベースを持ってなにやら試行錯誤している背景で(ふ)が激しく(い)が落ち着いた景色を演出→ドラムプレイ。後にやることになる「ふぃっしゅ」「月姫」や、「マイケルコマンドー(未録音のマイケル第4楽章の断片)」などのフレーズでがんばってみる。
燃える朝焼け
「4年前の曲」を折り合いBチーム用に長大な具合にアレンジしたもの。ほんの2時間前一人リハーサル中にアレンジしたしたてほやほや。アレンジっていっても、ピアノパートだけで、やっぱりこれもトリオでの演奏イメージを妄想していないから、全体的におっかなびっくりなサウンドになっている。4年前の曲をここで引っ張り出してくるっていうことにちょっと感慨深くなってしまった。
折り合い第1期の音源「燃える朝焼け」(2004-07-25)を復刻。折り合いにおける小さな奇跡の一つが、この「曲」が生まれた瞬間を記録したこの音源。MCの伴奏をぽろろんとしていたところから、「ぽっ」と音楽が始まって転がって盛り上がってゆくさまのドキュメント。双方即興である音楽と歌がこれだけシンクロするのはほとんど皆無。
折り合い音源復刻「燃える朝焼け」2004-07-25: ふらく・あん・しえる
関連:折り合い音源復刻「燃える朝焼け」2004-07-25: ふらく・あん・しえる
ふぃっしゅ(仮)
デュオでとった「no title」のトリオ版。「トリオでやるイメージ」ってのを十分に妄想していなかったので、かなりチグハグなサウンドになってしまった感は否めない。つかみ所がなくて寝てしまったという(ち)はドラムを叩きながら寝た(の)に続く折り合い史上、二人目の快挙。「寄り合い」を開催し、デュオ版の音源とFishの元ネタを意識共有した上でやる予定であったので、そういう段取りが整うまではしばし封印かな。
月姫(マイケル1.5)
折り合い最後の5分間。マイケルシリーズの番外編。「vcが特定のフレーズを固定で演奏しながらもアンサンブル全体をコントロールする」という「関係性」に関する新ネタ。つまり、特定のフレーズをアーティキュレーションの変化によって表情付けし、他がそれに反応することによってアンサンブルをコントロールする。という話を事前にしていなかったので以下略。
2008-08-03
折り合いBチーム第10回(B2)@渋谷(63)
折り合いのしおり:2008-08-03
- 日時
- 時間:17:00~19:00(2h)
- 場所:サイトウミュージックスタジオ@渋谷
- メンバー*本文中敬称略
- ふらくやん(ふ) - Key, Rhodes, pf, DS-10, Dr
- いため(い) - Bs, Dr, DS-10, pf, Rhodes
総論
デュオならではのいい加減な遊びや試みに充ちた楽しき折り合い。楽しくて楽しいときは、音の出来は反比例するのが折り合いの常。楽しさの中から生まれたネタを次の現場で発展させればいいのさね。
DS-10感想
ラシック見学のあとは、渋谷の閑静なスタジオに移動して即席の折り合いデュオ。片棒が持ってきたDS-10をさわらせてもらう。Youtubeでちょっとだけ弾いてる様子を予習してきたので、実機は初見だけどとりあえずプリセットのドラムパターンをONにして、ピアノロールでフレーズを打ち込んで、カオスモードでぐいぐいループを更新したりリードを弾いたりということはできた。実に直感的。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/nAHFJfsPwi
せーのっでインプロを開始して、方や人力演奏を相手に(だからじっくり作るより即席さが要求される)しながらちょっとずつループを作ってゆく楽しみ、だいたいループが出来たらこんどは自分が人力演奏でそれに加わる楽しみ、左手タッチペンでソロを弾きつつ/右手鍵盤で伴奏するみたいな修行、ループフレーズの変更やミュート・ソロ・ボリュームによる展開。いろいろ試せた。加えて各種フィルタやエンベロープ等音色のエディットができればさらによい。さすが KORG。実用的すぎ。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/uzfYep30WG
KAOSSILATORは、たくさん音を重ねてループを作れるんだけど事後の修正が一切効かない。それが返って開き直った思い切りの良さを誘発して、独特の緊張感と独自のフレーズを生む。例えば、やや失敗した!と思ったら、「Erase」するんだけど、これは重ねた音全体を指定した区間「無音」にするというシロモノ。すぽっと現れた無音が予期せぬ効果を生んだり、その無音を埋め合わせるために別の音を重ねたときの意外な展開など。修正が効くDS-10とは対象的。よしあしの問題ではないので併存併用してみたい。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/zULIfXxLlO
各論
Piano Improvisation
レコーダーをセットして、Rhodesやシンセ(YAMAHA DX-7II)をセットアップする前にアップライトピアノに飛びついてFUCK!「F」をだーんだーんだーんと叩きながら。
Rhodes Improvisation #1
(い)Dr、(ふ)Rhodes+DX-7 によるフリースタイルジャム in E minor/major。折り合いブラック本体のデュオに近いテイスト。
Rhodes Improvisation #2
(い)Dr、(ふ)Rhodes+DX-7 によるフリースタイルジャム in Ab major。Rhodes による Ab+Eb 五度の連打が暖かくて心地よい。DX-7 でメロディを弾くときにうっかり「ポリリズムポリリズム」とやりそうになってやめたり。ドラムものびのびしている。
Rhodes Improvisation #3
(い)Dr+Bsのデュアルプレイ、(ふ)Rhodes+DX-7 によるフリースタイルジャム in A minor。A からの4度4度4度4度のフレーズは自分で弾いてて、どこかで聞いたことあるなあと思ったら、 Yes の「Fish」(「Fragile」収録)だった。おおこれいいな(「Fish」)、これ今度やってみよう。言ってしまえば「リターン・トゥ・ミー」の変奏なのだが、だからこそ「リターン・トゥ・ミー」のひとつのパートとして組み込めたらと思う。
最初はDr+Bsでぶいぶい言わせていた(い)が、後半自らのドラムを走らせすぎて明らかに手数が減ってゆくさまが面白い。
DS-10 Improvisation #1
(い)Dr+Bsのデュアルプレイ、(ふ)DS-10+Rhodes+DX-7 のトリプルプレイによるチータースタイルジャム in F Phrygian。手探りで DS-10 をいじりって、なんとかチーターにまでもちこんで、そこからはフリーダムタイム。シンセを弾いたりRhodesに手を焼いたり、DS-10 のカオスモードをぐりぐりぐりったり・・・と延々。30分弱。
DS-10 Improvisation #2
(い)DS-10、(ふ)Rhodes+DX-7→pf によるチータースタイルジャム in F Phrygian。ほんのちょっとのつもりだったので鍵盤はかなりいいかげんというかよく言えばフリーなプレイ。これも30分弱。
Rhodes Improvisation #4
(い)Rhodes、(ふ)Dr による遊び。以下略。
Rhodes Improvisation #5
(い)pf、(ふ)Rhodes によるゆったりとしたバラード風 in Eb major。まさかの癒し系。
2008-07-27
第3期 第20回折り合い@渋谷(61)
折り合いのしおり:2008-07-27
- 日時
- 時間:13:00~16:00(3h)
- 場所:ゲートウェイスタジオ@池袋
- メンバー*本文中敬称略
- のぶゆき(の) - Drum, Vo
- ふらくやん(ふ) - Key, KAOSSILATOR, KaossPad KP-mini
- はせ(は)- Key, Pianica, Quena, etc
- 酒蔵(酒)- Electric Guitar
- タラバガニ(タ) - Electric Guitar
総論
2008-03-16 以来(第3期 第20回折り合い(通産56) - 折り合いブラック活動日誌 - 折り合いブラック,no title)久々の折り合いブラックセッション。以下、wassr に垂れ流したヒトコトの引用で総論といたします。
あらすじ
久々の折り合いブラック・フリースタジオセッション@池袋へむかう。自分はキーボード2段積み&カオシレーター&カオスパッドとエレクトリックATフィールド(はったり)全壊予定。他の面子はキーボード、ドラム、ギター×2。ギターの二人は初対面。まだプレイスタイルはおろか名前も知らない。そんな面子が10帖のスタジオにひしめき合うんだよ。どんだけカオスになるのか恐ろしくも楽しみ。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/MWVrZZxGq5
きたく。キーボード、キーボード、ドラム、ギター、ギターの5人はさすがにカオス化した。コードとかお約束ごとナシで3時間いけるもんだなあ。基本、淡々としたワンモード(というのかな?)ジャムだったけど、録音聞き返せばところどころ面白いところが発見できそう。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/8XMhTL0oLd
というようなエレクトリック全開な轟音にまみれるのももちろん心地よいのだけど、対比としてアコースティック/クラシカルな編成もやってゆきたい。#classic_music の人と競演する機会があればいいなあと夢見ている。「N響」を見ながらなおさらそう思う。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/o6EtAGPCy8
打ち上げってわけじゃないけどその後ファミレスでいろいろお話していたところ、KORG DS-10を入手した人が2人いて、ツインギターならぬ「ツインDS-10」(ギターアンプに激しくIN!)なんて刺激的。 KAOSSILATOR+KAOSSPADや大人の科学テルミンなどガジェット系電子楽器やその他単音楽器のみで編成したアンサンブルなんてどうだろうと妄想が広がる。チープ系。あるいはそこに艶のあるアコースティック楽器を混ぜた異物感。安眠棒で殺されたい。
http://wassr.jp/user/derutcarf/statuses/AHi1hcHQsc
自己評価
前回のBチームトリオと同じく、今回もキーボードを2台かりて1台をピアノ/エレピ系、1台をリード系と使い分ける三段であった。が、もうほんと自暴自棄になって暴れたくなるくらい悲しいことに全然ほしい組み合わせが得られない。この3時間は音色との戦い。そして敗北。何か特定の機種に対して手に職をつけないと、今後も同じストレスを毎回かかえることになる。これは辛い。なんとかしなくちゃ。
- だいたいどこのスタジオでも置いてある機種を個人練習などで借りて身につける。→TRITONかな
- 自分で1台シンセを買ってモノにする。とりあえず手元にある MicroKorg。本格的には、JUNO-D が欲しいかな。
という選択肢を真剣に検討しよう・・・。
各論
Jam#1
(は)が発生させたと思われるミニマルシーケンスフレーズに基軸に、カオシのノイズやドローン/フィードバック系ギターが重なったりする、原初 Tangerine Dream にも似たインプロ。「いったい何が始まってしまったんだ」という感じで慎重に音を重ねてきたギターがとてもいい。
やがて(の)によるビートが切り込んできて下降ベースラインを貴重としたロック調。即興する中での抽象→ビートへの自然な移行。水を得たりとギターのターン!
最初にしてベストテイクかも。
Jam#2.1
(は)のストリングス音色による不吉な和音から開始して、どろどろ気味なインプロへ。やがて(の)によるビートが切り込んできて、不安定さを維持したまま徐々に徐々にブルースになってゆく。この霧が晴れてゆくような不協和→協和へのグラデーションは面白い。落ち着くべき場所に落ち着いたので、あとはしばし惰性。
Jam#2.2
マイナーな響なバラードへ。(の)にマイクを渡し、久々にボーカルをとってもらう。結局最後までこのジャムのキーが何か分からずじまいの(ふ)でありました。スタジオ中央に移動してカオシを鳴らしていたのだけど、エンディングしか聞こえていない残念。
Jam#3(ちいたあジャム)
(の)のリクエストにより、「チーター」。(ふ)のか細いピアノ音で低音がしょんぼりなスタート。その後しばし焦点が定まらないしょっぱいチーターが続くが、(ふ)がメロディ&アドリブを弾くのを断念してベースパートを叩き始めてからようやく全体的にスピード感がでてきてまとまったジャムになる。たぶん、(タ)の人はチーターマン知ってたと思われる適切なフレーズを連発している。とにかく全体的に乱暴な「ちいたあ」が折り合いブラックらしい。
Jam#4
(録音事故:録音開始ボタンをダブルクリックしてしまい、一瞬だけ録音されてすぐさま録音開始状態になったらしい)
Jam#5
キーボードの掛け合いから始まり、そこから先は迷走に次ぐ迷走を経て、最終的に E マイナーのジャムに落ち着く。
Jam#6(マイケルジャム)
3人が休憩している間のひとこま。これこそ 2008-02-27 以来ちょうど半年ぶりになる(ふ)Kaossi+(の)Vo のデュオテイク。ボーカルとカオシリードがクロスフェードしドラムが入ってくる展開に、前回の記憶が無いくらい久々に「たまらん」という感覚を得た。
やがて休憩から3人が帰ってきて、徐々に加わってゆく。これまでのロック系のジャムが嘘のようにスペイシーな展開。SE としての歪んだギターの醸す雰囲気はかけがえのないものがある。
若干の迷走期間を経て、(は)によるケーナが幽愁を催してエンディング。
(-_-) 全長15分、編集がすごく難しそう・・・。「若干の迷走期間」だけカットして12分強みたいになるかな・・・。冒頭とこれがベスト。
Jam#7.1
ひたすらとした混乱と混沌がしばらく続き、決然としたギターのリフが入ってぎゅっと引き締まって終わる。
Jam#7.2(マイケルコマンドージャム)
(ふ)による「マイケルコマンドー」のリフを起点にしたマイナー系ジャム。最初から最後まで修行僧のようにひたすらひたすらこのリフを繰り返し続けた。けど、イントロとアウトロしか聞こえていない(涙)。
Jam#8.1
メジャー3コードだと思われるジャム。かわいいモノ音色をみつけたので、「Remark You Made」のソロを弾くジョー・ザヴィヌルみたいなかわいいプレイをしたかったのだけど、高音の響きの具合がいまいちよくなくって涙目。長い周期のフィルタ開閉だったのかな、完全に埋もれて消えちゃうことが多かった。後半は諦めて、カオシでフルートを吹いていた。まあ、ラストにふさわしいピースフルなテイク。
2008-07-13
折り合い他流試合@代々木公園「野外行楽ジャム」
折り合いで競演している「はせ」さん主催の野外ジャムイベントに参加してきました速報以下箇条書き。
- ビールはうまい!うまいはビール!
- こんな自然の中で何時間も過ごすのはいったい何年ぶりなんだろうというくらいネーチャー。身体に土がつく、身体に虫が這う、なんてさらに記憶がないくらいネーチャー。
- ギター×2本ということもあって、コード中心のセッション。「自由」の折り合い流、「スケールだけ+α指定してあとは自由」の折り合いBチーム流に慣れるとコードは大変。循環コードで自分がいまどこにいるか見失うことしばしばしばしば。サーセン。
- ことし新入社員だというギターの人が、おもむろに「21世紀の精神異常者」や「ランドアバウト」を弾き始めてびっくり。どっちも冒頭2秒でぴんときちゃうプログレ者でした。
- 15時~雷鳴とともに突風&夕立。みるみるうちに暗くなり、風が吹き出し、あっというまに豪雨になり、すぐさま日が差しつつ雷雲が駆け抜けてゆく様はダイナミック。
- 終盤、演奏中に近寄ってきたマーティー・フリードマンみたいな外人に「ヨイオトデスネ」などと話しかけられる。Tシャツは「PANTERA」パンテラ!
- 折り合い的には「牛」「ちいたあ(Bパート)」(明示的)/「リターン・トゥ・ミー」「マイケル」(ダマ)などをご厚意で盛り込ませて頂いた。
- 4時間に及ぶセッションのあと、夕食を摂取すべく表参道側に移動するのだが、強烈な場違い感に「ごめんなさいごめんなさい」と駆け出しそうになる。町並みも行き交う人もオシャレで毒。
- 「ずっと折り合いのファンでした、抱いてほーるどおんみー!」「ゆっくりしていってね!」みたいな展開が必定かと思いきやなしのつぶて。voiceblog, mixi, twitter, wassr, tumblr の同時多発告知をもってしてもぜんぜん。サミシー。
2008-06-29
折り合いBチーム第10回(B1)@渋谷(61)
折り合いのしおり:2008-06-29
- ふ(key, KAOSSILATOR, KaosPad mini-PK)
- い(vn, key, bs)
- ち(vc)
総論
前回のアコースティック路線から翻って、第2回トリオ(no title)時の発展であるところのエレクトリック路線。キーボード×3、エレキガジェット×2、エレキベース、エレクトリックヴァイオリンと電子楽器を激しく使いまくりのセッション。
今回は「ちいたあ」のアレンジをあれこれ詰める作業がメイン。それを予定していたわけじゃないけれど、こんな風に「テーマの曲を煮詰めてゆく」てセッションは折り合い的に初なのでなかなか面白かった。
個人的にはキーボードのセットアップに失敗してしまって「ちいたあ」に集中力を発揮できなかったのがとても残念。2台キーボードを借りて、「エレピ系+シンセ系」という使用法を想定していたのだが、「シンセ系」に当てたキーボードがアコースティック音色を主力としていたため、ぶいぶいのアナログ系シンセ音色が全然なくてしょんぼり。
各論
仮想引力/空想磁力 #2「タナバタ」
前回から開始した「仮想引力/空想磁力」シリーズ第2弾。ちょうどこのセッションの音源が公開されるのが七夕の頃合いになるだろうということで。二本の弦楽器を織姫と彦星に、キーボードを天の川に見立てて、ロマンシングでエロチカなインプロヴィゼーションをやってみたらどうだろうという試み。
テクニカルな点はさておき、「役になりきる」ための演出・工夫が必要だと思った。演劇系のインプロは後半に持って行ったほうがいいのかな?いずれにしても、セッション冒頭はこういう束縛の少ない自由なネタで身体を温めたいので最初と最後にもってゆくってのが妥当なところか。
ちいたあ
折り合いBデュオではお馴染みの「ちいたあ」をついにトリオで。これはじっくりやった。今日の試行錯誤は以下のような構成で落ち着いた。
- A パート
- Kaossi.ループ
- bs 4小節
- テーマアンサンブル
- key ソロ(任意の長さ)
- B パート
- key によるお茶濁し
- vc による B パート導入
- key ユニゾン
- vl アドリブ
- vc 独奏(その間他のメンバーは楽器の持ち替えなど)
- A パート
- vl ソロ(任意の長さ)
- 全体アンサンブル
- キメで終了
その場の楽器編成や、その場の手応えに応じて細やかな編曲をつめていく作業はスリリングで楽しい。現場では「提案した人」はやいもんがちでいろいろやってみて(その場で議論するのは時間がもったいない)、後の反省会なり寄り合いなりで検討ができるのが理想。
8小節以上全員でまじめに譜面を追っかけるなんて折り合い史上初すぎる。
リターン・トゥ・ミー
「牛」をやろうとしたけど、残り時間的にこいつを詰めるのは困難だし、今日はベースの出番がまだなかったなあと思い、「リターン・トゥ・ミー」に切り替える。やあ、曲想については何の説明もしなかったけど、とてもよい演奏になったように思える。
直近のスケジュール議事録
- 7/06 音源公開
- 7/16 寄り合い
- 8/03 社会科見学
- 8/16 次回折り合い
(は)は池袋駅~出口でのエレベータ/エスカレータの所在を把握してないにも関わらず、なぜバカでかくクソ重い虎を持ち込むのかと言う理由は・・・
①音色やOUTPUTのアサインは音色データをロードすれば問題ないが、ウチのはMOSS(VR音源)積んでるので、これはムリ
②同じ虎でもLeの方が普及していたりするけどデータは移せないし鍵盤がFSタイプでないので全くもって弾く気になれない(ン十年間ずっとこの鍵盤のシンセしか使ってこなかった)
③また虎ExはCFにデータをコピーできれば使えるみたいだがPCでの作業が面倒+背面のCFスロットが破損していることが多いのであまり良い思い出がない
④スタジオ常設品は故障が多い。例えばFDが使えなかったり(某Gスタ高田馬場店)、テンキーがうまく動かなかったり(同じく池袋北口店)、オーディオインプットの調子が悪かったり(某スタP渋谷シティサイド店)。
というように、虎(クラシック)は各スタジオで劣化が進んでいるのでオススメしません。
思えば、タッチパネルが付く以前の世代のシンセの方がちゃんと動いたりしてますね。
1なら、餅の方がいいかも。やっぱり理想は2.ですかね。
たしかに、スタジオ設備のシンセはことごとく劣化しておりますな。また、ちょちょいとさわった感覚だと、虎さんよりお餅のほうがしっくりきました。
JUNO-Dはかなり現実的に狙ってます。TENORI-ONの抽選がまた外れたらもう決断かと。